元々日本でカメラマンをしていたという藤田啓輔氏。オランダに住む現在はヨーロッパを拠点にデザイナーとして活動しており、今シーズン、PSVとのコラボで映像作品を制作。

当初は単に「かっこいいサッカー映像」をつくろうという話で始まった企画だったが、藤田氏のデザイナーとして社会的な意義を持つ作品をつくりたいという思いをクラブが受け入れ、最終的に、ヨーロッパではサッカー界だけでなく、社会的にも常に議論の対象となっている「移民問題」を要素として取り入れた短編ドキュメンタリーを作るに至ったとのことだ。

スポーツが持つ多くの価値の中から、見えにくい美しさである「選手一人ひとりのストーリー」の可視化に挑戦した。今日的な社会問題である移民問題をスポーツという文脈の中で言及することによって、フットボールファン以外の視聴者にも訴えかける事ができれば幸いである。

エールディヴィジでプレーしていた選手たちがJリーグなどへ移籍し、宮市亮もまたオランダを去ろうとしている今、「最後の日本人として戦っていきたいと思っています」という熱い思いを胸に制作にあたったそうだ。

エルヴィオはその後もチームの主力として活躍し、今年のトゥーロン国際大会に向けたオランダ代表候補に選出(※最終メンバーからは外れた)。

これまでも各世代の代表に選ばれてきた彼だが、来季、2015-16シーズンは勝負の年と位置付けているようだ。というのも、同じポジションだったメンフィス・デパイが先日マンチェスター・ユナイテッドへ移籍したため、トップチームでのレギュラー定着のチャンスが巡ってきたからである。

フィリップ・コクー監督率いるPSVは若手の積極起用で知られており、藤田氏の話によるとエルヴィオもかなり気合が入っているという。

ただ、イタリアやイギリスなどを含む多数のクラブからオファーも来ているようで、彼のこの夏の動向が気になるところだ。

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