リオ五輪に向けたヨーロッパ最終予選を兼ねるU-21欧州選手権。25日、グループBの第3節が行われ準決勝に進出する4チームが決定した。

リオへの切符を手にしたのはデンマーク、ドイツ、ポルトガル、スウェーデンの4チーム。予選ラウンドからプレーオフ、そしてU-21欧州選手権と長い道のりを経て、欧州代表チームが決定した形だ。これらのチームは、リオ五輪で手倉森ジャパンと対戦する可能性がある。

さて、この4チームの中でも最も劇的な展開でリオ五輪への出場権を掴んだのがスウェーデンだ。

第2節終了時点、3位だったスウェーデン。ストレートでの勝ち抜けのためには、第3節で2位イングランドを上回る必要がある(イングランドが2位の場合は各組3位チーム同士でプレーオフを戦うはずだった)。

すると、イングランドの対戦相手であるイタリアが3点のリードを奪うことに成功し、ポルトガルがスウェーデン相手に先制。81分のこの時点では、ポルトガルとイタリアが勝ち抜けであったのだが、試合終了間際にスウェーデンが奇跡を起こす。

88分、ロングボールからのこぼれ球をシモン・ティブリングが決めスウェーデンが土壇場で同点に。これにより、3点のビハインドがあるイングランドがイタリアに逆転しない限り、ポルトガルとスウェーデンの勝ち抜けがそのまま決定することになる。

時間はすでに90分を回っていた。リオ五輪出場のためには「ただこのまま試合が終わりさえすれば良い」ポルトガルとスウェーデンが取った選択は・・・・・

そう、いわゆる「時間稼ぎ」である。

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