2015年の女子ワールドカップ決勝、なでしこジャパンはアメリカ女子代表と激突する。
アメリカ女子代表といえば、2008年の北京五輪、2011年のワールドカップ、2012年のロンドン五輪と近年の大舞台では必ず戦ってきたなでしこジャパンの因縁の相手でもあり、世界最強のライバルである。
今回は、アメリカ女子代表を分析する。ずばり、つけいる隙はある!
チームの中心選手は?
アメリカ代表のメンバーは、2011年とあまり変わっていない。今大会も2012年の女子年間最優秀選手賞を受賞したアビー・ワンバックをはじめFWモーガン、ルルー、MFのラピノー、GKソロとこれまでQolyでも数々の記事で取り上げてきた聞きなれた名前が並ぶ。
それだけに高齢化は深刻だ。今大会メンバーの平均年齢は29.13歳と最も高い。これは2位なでしこジャパン(28.04歳)よりも1歳上回っている。エースストライカーのワンバックももう35歳だ。彼女は語る。
アビー・ワンバック
(アメリカ女子代表FW)
「2011年大会で負った心の傷が消えることはありません。今、我々は決勝で戦う機会がありますが、チームのメンバーも違うしこの戦いはリベンジではありません。私は決勝に向けてチームに自信がある空気を感じています。」
そう、ワンバックにとっても、これがワールドカップを獲得する最後の挑戦なのだ。