「過去1年半の間、本田は適応するために苦しんできた。4人の監督の下で働き、ミハイロヴィッチで5人目だ。そして、ウイングというポジションで起用された。それでも、彼は爆発力を見せ、2014-15シーズンのスタートでは疾風のようなゴールを決めた。その他の時には、彼は最終ラインの位置まで戻り、まるでサイドバックのようにプレーしていた。
彼は全てをこなしたが、しかし攻撃的MFではなかった。最初はカカ、その次はメネズ。彼が自然な役割を引き受ける機会を得られれば、本田は爆発し、両サイドにパスを供給し、プレーを作り出す。
本田は昨季のローマ戦で2つのゴールを演出した。突然彼は自由になった。自由に動き回る権利を与えられ、守備のギャップを突いていった。彼は楽しんでいるように見えた。
いま、本田にとってはミハイロヴィッチの元でポジションを守る最後のチャンスがある。監督は努力家を評価する男だ。それは簡単に言えば本田のことだ。
オーストラリアからイタリアに戻り、それから1時間半後にはトレーニンググラウンドに向かう。彼はチームで最も熱心な男の一人である。
攻撃陣には選択肢がいっぱいだ。アレッシオ・チェルチ、スソ、ルイス・アドリアーノ、カルロス・バッカ、アレッサンドロ・マトリ、アキム・マストゥール。しかし、彼らは適切な支援を必要としている。そして、本田はそれを正確に届けることが出来る。
最後に、攻撃陣には本物のターゲットマンが何人かいる。偽9番を使う実験を行っていたフィリッポ・インザーギ監督は解任された。それとともに、インスピレーションの源が必要になってくるわけだ。
バッカやアドリアーノのような男は、ペナルティエリアの中でよりよく働ける。本田のような選手が提供できる支援に頼ることになる。彼は最も経験があり、そしておそらくトップ下に戻ることが最も好ましい。彼は結局10番なのだ」
「本田圭佑が再びミランで影響力を発揮する理由」
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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