7月29日、イタリア・セリエAのローマは「アーセナルからポーランド代表GKヴォイツェフ・シュチェスニを獲得した」と公式発表した。

契約期間については今季終了までのローン。レンタル料については明かされておらず、購入オプションの有無についても記載されていない。

ヴォイツェフ・シュチェスニは1990年生まれの25歳。2006年にレギア・ワルシャワからアーセナルの下部組織に加入し、ブレントフォードへのレンタル移籍を経験した後にトップチームでも出番を獲得し、昨季の中盤までレギュラーとしてゴールマウスを守ってきた。

また明るい性格で知られ、アーセナルのクラブTVやイベントなどではめざましい活躍を見せるムードメーカーの一人でもあった。

しかし昨季から今季にかけては、ダビド・オスピナの台頭で2番手に降格し、さらに今夏ペトル・チェフの加入によって3番手にまで落ち込む…とまさに波乱の一年となっていた。

チームを離れる可能性が高いというのは以前から伝えられており、その移籍先の候補はローマが有力だと言われていた。その通り、彼にとって初めてのイタリア・セリエAでの挑戦に向かうことが決まった。

ローマは現在守護神を務めているモルガン・デ・サンクティスが高齢になっており、今季限りで引退、あるいはアメリカに向かうのではないかと言われている。そのため今夏はその後釜候補としてペトル・チェフやサミール・ハンダノヴィッチなど多くのGKとの噂が流れていた。

【次ページ】ローマの別の動きは?