ニュージーランドでは、サッカー以上に人気なスポーツがある。ラグビーだ。
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— All Blacks (@AllBlacks) 2015, 7月 17
ニュージーランドの国技でもあるラグビー。ラグビーのニュージーランド代表は強豪チームとして有名であり、試合前には先住民族であるマオリ族の伝統的な出陣の行事「ハカ」を踊る。チームの愛称は"All Bracks(オールブラックス)"であり、代表チームのエンブレムがニュージーランドのシンボルでもあるシダの葉なのだ。
一方、サッカーのニュージーランド代表は"All Whites(オール・ホワイツ)"と呼ばれている。これはラグビー代表のユニフォームが全身黒色なのにに対し、サッカー代表のホームユニフォームが全身白色であることに由来する。
OFC(オセアニアサッカー連盟)からオーストラリアが脱退し、同地域では最強の名を欲しいままにしているサッカーニュージーランド代表。2010年ワールドカップでは唯一無敗で大会を終え注目を集めたが、そのチームのエンブレムもシダの葉である。
New Zealand 'A' will take on Wellington Phoenix in Rotorua on September 22http://bit.ly/17Bg8sg(Photo: www.photosport.co.nz)
Posted by All Whites on 2013年8月8日
一見ラグビー代表のものと同じに見えるこのエンブレム。同じシダの歯だが、デザインや枚数が微妙に違う。それでも、ニュージーランドという国家にとってシダの歯はそれほど象徴的なものであることに変わりはない。
で、である。
今回発表された40の新国旗デザイン案の中に、これとソックリなものがあった。それは、ウェリントンに住むカイル・ロックウッド氏が発表したこのデザインだ。
これがそのデザインであるが…そう、色を反転させる必要はあるものの代表チームのエンブレムのまんまなのだ!
今回のデザイン案は一応厳選な審査を行っており、知的財産に関する査定ももうじき終えるのだという。2020年オリンピックのロゴ問題を頻繁に目にしているせいか、どうしても「そのままやん!」とツッコみたくなる感じだ。
黒字に白のデザインはどちらかというと「オールブラックス」を先に連想するが、葉の形と葉の曲がり方はサッカーのエンブレムそっくり。かなりシックでとてもかっこいい!
仮にこのデザインが新しい国旗に選ばれれば、「国旗と代表チームのエンブレムがそっくり」という世界でも稀なケースが発生するのだ。
ニュージーランドの新しい国旗デザインは9月中旬までに審査員によって4つの案にまで絞り込まれ、その後1つのデザインに決定されるという。ニュージーランドの国旗がどのようなデザインになるのか、日本からも楽しみにしたい。
【外部リンク】New Zealand Government - The long list