先週行われたUEFAチャンピオンズリーグでのローマMFアレッサンドロ・フロレンツィによるスーパーゴール。ハーフウェーラインあたりから放たれたシュートはサイドネットへと突き刺さり、CL史に残るミラクルゴールとなった。

ルイス・スアレスのゴールで先制したバルセロナだったが、このフロレンツィのゴールで同点に追いつかれ、敵地で勝ち点2を失う結果となった。そしてこの時フロレンツィにゴールを許したのが、先日ドイツ代表にも選出されたGKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンである。

加入1年目からバルセロナのスタイルにフィットし、昨シーズンのCLとコパ・デル・レイ優勝の大きく貢献したテア・シュテーゲン。

今シーズンもCLの第1節で先発起用されたのだがフロレンツィにスーパーゴールを許してしまい、今シーズンのスーペル・コパ、アスレティック・ビルバオ戦でも同様のロングシュートを決められている

とはいえ、バルセロナにおいてはGKに求められるものは少し異なり、この種のゴールはある程度仕方ないものだろう。ルイス・エンリケ監督はこの直後に行われたリーガ・エスパニョーラの第4節レバンテ戦でもテア・シュテーゲンを先発起用したのだが、この試合でそれまでの失点を帳消しにするかのようなプレーを見せた。

それがこれだ。

0-0で迎えた28分、前線で選手が動き始めるのを確認したテア・シュテーゲンは、そこをめがけてロングキック。

高速かつ低弾道のボールはムニール・アル・ハッダーディのもとへと飛び、胸でのコントロールに成功するとここからドリブルを開始する。最終的にはシュートが相手GKに阻まれたものの、テア・シュテーゲンの高性能なパスがバルセロナに決定機をもたらした。

このパスで注目したいのは、ボールの回転である。テア・シュテーゲンのキックにはスライス回転がかかっており、飛距離とスピードを最も効率よく求めたキックとなっている。つまり、このキックはムニールを狙ったものであることは確実であり、40m先の味方選手へのパスであったのだ。

こうしたディストリビューション能力を見ると、やはりテア・シュテーゲンがバルセロナにとってピッタリのGKであることが分かる。

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