そうしたムードを振り払うかのように、サポーターの前へ選手がダイブ!

ギャレス・ベイルも嬉しそう!

キプロスがイスラエルに勝利したという情報は、選手たちもおそらくコーチたちから得ていたはず。それでも、直前まで戦っていたボスニア戦に0-2と敗れたことのショックが大きかったのか、選手たちはどのようにしてこの感情を表現すればいいのか分からないような印象であった。

しかしそんな選手たちを吹っ切らせたのは、はるばるゼニツァの地まで訪れたサポーターの歓喜の声だったのだ。

この時スタジアムは、ボスニアサポーターの歓声の方が大きかった。ホームでウェールズに勝利し、4位から3位に順位を上げたのであるから当然である。

しかしこの直後、スタジアムに設置された集音マイクは、明らかにボスニアファンのものとは異質な盛り上がりの声を拾っていた。それこそ、58年ぶりに主要国際大会への出場権を手にしたことに喜ぶウェールズサポーターの歓声だったのだ。

この後選手たちはクリス・コールマン監督を胴上げし、その喜びをサポーターとともに分かち合った。スタンドの中には、頭に手をやり涙するファンの姿があった。

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