U-17W杯で前回王者ナイジェリアの快進撃が止まらない。

グループ初戦でアメリカ、続く2戦目で開催国チリをちりちりにすると、突破を決めた後のクロアチア戦にこそ敗れたものの楽々首位通過。28日に行われた決勝トーナメント一回戦では、あのアルゼンチンを破り勝ち上がってきたオーストラリアを6-0で一蹴し8強入りを決めたのである。

このまま一気に連覇を成し遂げてしまいそうなほどの強さだが、そんなチームの原動力となっているのがヴィクター・オシメーン、16歳のストライカーだ。

グループステージで3試合連続4ゴールをあげ、ドイツのヨハネス・エッゲシュタインと並び得点ランクの首位に立っていたオシメーン。

既に大注目を浴びていたなかで迎えたオーストラリア戦で、圧巻のハットトリックを見せた。

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1、3、4点目がオシメーン。圧巻の一言だ。

大会のゴール数を7に伸ばしたオシメーンはこれで2001年にフロラン・シナマ=ポンゴル(フランス)、2011年にスレイマヌ・クリバリ(コートジボワール)がマークした大会記録9ゴールに迫っている。

SNSなどでは「本当に17歳以下なのか?」と年齢詐称を疑う意見が上がるほどの怪物ぶり(恒例ではあるが)。彼は現在、国内のアルティメット・ストライカーズというアカデミーに所属しているのだが、このクラブ名を直訳すると「究極のストライカー」…もう完璧である。

本人もこの試合の前に応じたFIFAのインタビューで、

「人々が僕の話をしていたらとても誇らしい。(中略)僕はプレッシャーを全く感じないんだ。

自分のロールモデルはディディエ・ドログバだよ。(中略)彼はアイコンであり伝説だ。僕は彼のようにプレーしたいんだ」

と、なんとも大物感に溢れるコメントを残している。

ただナイジェリアがブラジルを凌ぎ大会最多4度の優勝を誇っているように、この年代は肉体的な成長の早いアフリカ人選手の天下になることが多い。

先に挙げたシナマ=ポンゴル、同じく「ニュー・ドログバ」と呼ばれたクリバリも期待ほどに大成しているとは言い難く、オシメーンが今後どうなるかは全くの未知数だろう。

その一方でこの大会からドノヴァン、セスク、トニ・クロースのように羽ばたいた選手もいる。準々決勝以降はもちろん、今後のサッカーシーンで“新怪物”オシメーンがどのような人生を歩むのかにも注目したい。

オシメーンを推しておくなら今のうちだ。