4日、『Gazzetta dello Sport』は「2004年にミラノで行方不明になったバーゼルのサポーターが10数年ぶりに発見された」と報じた。
柿谷が所属していることで知られるバーゼルはスイスの人気クラブ。ロルフ・バントル氏はそのサポーターで、2004年にインテルとの試合を観戦するためにミラノを訪れた。
しかし、ある時トイレに行ったあと友人との連絡が取れなくなり、そのままミラノの街をさまようことになったという。
携帯電話を所有しておらず、さらにお金は20ユーロしか所持しておらず、彼はこの後ミラノの路上でホームレス生活を送ることになった。
それから10年以上が経ち、彼が発見されたのは怪我がきっかけに。大たい骨を骨折したことで診察を受けた際、健康保険の未加入から病院の従業員がスイス領事館に連絡したためである。
親族がおらずアルコール中毒に陥っていた彼はその後リハビリ施設を経験した後スイスに送還され、現在は政府が運営している老人ホームに入所している。
今年71歳になるバンドルは以下のように話し、現在の環境を気に入っていると明かした。
ロルフ・バンドル
「人々は私に食べ物やたばこを与えてくれたし、一人の学生は寝袋をくれた。家に帰る理由はもはやなかった。私はミラノでの自由を楽しんでいた。
(老人ホームは) ここは気に入ってるよ。10年は十分だった。今はとてもいい感じだ」