7日、FAカップ1回戦が行われ、サルフォード・シティはノッツ・カウンティ相手に2-0と勝利をおさめ、2回戦に駒を進めた。
サルフォード・シティは、現在ノーザン・プレミアリーグ・プレミア・ディヴィジョン(実質7部)で4位につけている。
オーナーは全部で6人。バレンシア会長のピーター・リムが50%、残りをライアン・ギグス、ポール・スコールズ、ギャリー・ネヴィル、フィル・ネヴィル、ニッキー・バットの5人で分け合っている。そう、いわずもがなマンチェスター・ユナイテッドで活躍し「ファーギー・ベイブス」と呼ばれたあの選手達が2014年春に共同で買収したのである。
彼らは、この試合もテレビやインターネットを視聴したという。ギャリー・ネヴィルは言う。
ギャリー・ネヴィル
(サルフォード・シティ共同オーナー)
「アンビリーバブル!サッカーってこういうものだよね。
FAカップでは時折下剋上が起こるけれども、今夜の試合はその典型的な例さ。
ここ数年の間、こんなに最高の瞬間はなかったね」
サルフォードが誇るFW陣ダニー・ウェバーとリッチー・アレンの超絶ドリブルによって2得点をあげた。ウェバーはマンチェスター・ユナイテッド下部組織出身のプレイヤーだけに往年のプレミアリーグファンの中には覚えているファンもいるかもしれない。
マンチェスター・ユナイテッドに由来するクラブといえば、サポーターが反マルコ・グレイザーを掲げ立ち上げたユナイテッド・オブ・マンチェスターもある。こちらは、昨シーズンノーザン・プレミアリーグ・プレミア・ディヴィジョンで優勝し、今シーズンはナショナルリーグ・ノース(6部)でプレーしている。サルフォード・シティもそれに続くことができるだろうか?
サッカーの母国であるイングランドが誇るFAカップ、小さなクラブ1つ1つにも歴史や有名選手が絡んでいたりして裾野の広さ、懐の大きさを感じさせてくれる。