すでにお伝えしている通り、17日にウェンブリーで行われたイングランド対フランスの国際親善試合では、今回のテロ事件の被害国であるフランスに寄り添うための各種式典が行われた(詳細はこちら)。

国歌斉唱後には今回メンバー入りした両チームの全選手がセンターサークルに円となり、犠牲者に対して黙祷。

スタンドにはトリコロールカラーのフラッグやフランスを応援するメッセージボードが目立ち、試合以上にイングランド側のフランスに対する連帯が世界中で大きな話題となった。

そうしたメモリアルな一戦から一夜明け、両国の新聞はこの試合を大きく取り上げていたのだが、やはり各紙ともこの一戦が持つ意味合いを大々的に伝えていた。

フランス『L'Équipe』

フランスのスポーツ紙『L'Équipe』は、「THANK YOU」というシンプルな言葉でこの一戦を総括。

かつて、同紙の一面に試合前の光景がプリントされたことがあっただろうか。それほどこのシーンがフランス人の胸を打ったということだ。

その愛国心の強さから「フランス人は英語を話さない」とよく言われるが、フランスの新聞でありながらあえて英語で感謝の言葉を述べたあたりに強いメッセージ性を感じる。

記事に中では「イングランドは完璧な開催地だった。全てのことに対して、心の底から感謝したい」と綴られていたそうだ。

フランス『Nice-Matin』

『Nice-Matin』はこの試合のレーティング欄で、先発出場したフランスの選手11人に満点である「10」をつけた。

「パリの襲撃からわずか4日しか経過していないにもかかわらずピッチに帰ってきたレ・ブルーは勇敢であった。そのため、フランス選手全員に10点満点をつけることを決めた」とその意図を明かしている。

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