2:マンチェスター・シティと契約

可能性:15%

中東に拠点を置いている放送局『BeIN Sport』は、ペップ・グアルディオラのマンチェスター・シティ行き説を昨年から報じている。

成績が思ったほど伸びなかった昨季のマンチェスター・シティは、確かにマヌエル・ペジェグリーニ監督のクビが危ないと言われ続けてきた。

そして、夏にはグアルディオラ監督がやってくる。彼も合意済みだ。そう伝えられていたが、もちろん結果はそうならなかった。

今回の報道も結局同じような形で入ってきたため、その信頼性については疑わしいとしか感じられないものだ。

とはいえ、その可能性がないというわけではない。昨年その報道を信じたものはおそらく誰もいなかっただろうが、今回はグアルディオラ監督の契約が満了になる前である。

中東の資本が入っているクラブだけに資金力については全く問題はない。上層部はフェラン・ソリアーノとチキ・ベギリスタインであり、バルセロナとの関係という点も深い。

しかし結局のところ、マンチェスター・シティには現在普通に監督が存在するわけであり、マヌエル・ペジェグリーニ氏の契約も2017年まで残っている。

それをわざわざ切ってまで勝負に出るのか? 何十億円も使ってそのリスクを取るだけの理由もないように見える。

中東の資本は相当な資金を使えるためにいろいろな話は出るが、結局のところこれまで突然の解任から大物招聘はPSGのアントワヌ・コンブアレ→カルロ・アンチェロッティくらいしかない。

それを考えれば、チャンピオンズリーグ決勝Tでの早期敗退、クリスマスシーズンでの不調でタイトルレースからの脱落、それらの要素があれば……という条件付きになりそうだ。

【次ページ】その3