40歳を超えてなお現役として活躍し続けるスポーツ界の生きる伝説「レジェンド」。日々暴飲暴食をくりかえす筆者にとって彼らはまさにリアル筋肉超人、完全に別次元の存在だが、そんなレジェンドをみんなで目指していこうという企画がこの日本にあった。
イベントは東京ヴェルディ主催による「VERDY Over-40 Football ~目指せレジェンド、個人サッカー~」というもので、40歳を超えたいわゆる「シニア世代」の男女が集まる個人参加型のサッカー企画となっている。30代の筆者であるが、今回特別に体験取材させていただいたので、簡単なレポートをお届けしたい。
予想以上にレベルは高い
当日はあいにくの雨模様(そのために写真が大変なことになっていますがご了承願えれば…)。加えて夜の開催ということもあり、気温も10度を下回る厳しい環境。そんな悪天候にもかかわらず、集合場所のヴェルデイグラウンドに到着したころには、すでに10人近い参加者たちがピッチで白い息を吐きながら熱心にアップしていた。
さすがレジェンド候補生たち!心意気が違う!などと他人事のように感心している場合ではなかった。まもなくイベントの幕が開く。内容は、当日集まった人たちでチーム分けをして、ひたすら試合を繰り返すというものだ。
フィールドは、フルコートの1/4サイズにミニゴールを設置、1ゲームは十分程度となっている。コンテンツ自体は全国のフットサル場で催されている個人フットサルのそれに近い。
本イベントの素晴らしさは何といってもヴェルディグラウンドという絶好の環境であろう。フルコート四面を完備する広大な敷地のなかに立っていると、それだけでプロサッカー選手になったような気分が味わえる。加えて夜開催ということで、プロ規格の照明塔の光で雨に濡れた人工芝がテラテラと美しく輝いている。
そのなんとも贅沢な環境にサッカー小僧魂がメラメラと燃えあがってきた。と、しだいにテンションが高まってくるなか、肝心のゲームがスタート!
縄文時代の平均寿命は31歳(うろ覚え)。齢四十とあらば世が世ならもはや老兵、10の年齢差は戦の世にあっては死にひとしき重い足かせである。
30代の筆者は年齢のアドバンテージを存分に生かしきり、シニア界のメッシに!?と思ったのもつかの間、のっけからアップダウンの激しい展開にあやうく夕食のピザを戻しそうになる筆者であった。
技術、戦術、駆け引き、そのどれもが高レベル。みな体が引き締まっていて、自分のぷっくり膨らんだお腹がなんともこっぱずかしい。
つ、つらい!!
思っていた40代と何かが違う!!