東京ヴェルディコーチ松本哲男さんに聞く
イベント終了後は、企画者の一人である東京ヴェルディの育成普及テクニカルコーチ松本哲男さんにお話をうかがった。
企画を立ち上げた動機を尋ねると、「自分がシニア世代となったととき、同世代を盛り上げていきたい」という思いが自然と沸いてきたと言う。
現在、東京ヴェルディ1969を率いる富樫剛監督と同年代(二人は同じ1971年生まれ)で、選手時代はジュニアユース、ユースとヴェルディの前身である読売クラブで育った経歴を持つ松本さん。ヴェルディの伝統を受け継ぐ、緑の血濃き人物である。
体験取材の折に「ヴェルディグランドは憧れの聖地だったと」という声が参加者の方からも聞こえたが、親子二代で名門のピッチに立つことも少なくないそうだ。かつての栄光を知り尽くした60代の参加者の方もいるという。
黄金期のヴェルディを少年時代に見て育った筆者にとっても、ヴェルディグランドは格別の存在。「キングカズやラモスもここでボールを蹴っていたんだ!」と思うと、じんわり感動が胸に広がる。
訪ねた多くの人が、グラウンドだけでなく、照明施設やクラブハウスの立派さにも目を奪われることだろう。そうして、グラウンドの背後にはよみうりランドが広がりその幻想的な風景に心が躍る。こんな贅沢な環境は、欧州のサッカークラブを見渡してもなかなかないはずだ。
クラブハウスのトラック、自動販売機も“ヴェルディ”。カッコよさにつられて思わずジュースを購入。
松本さんに将来の展望を尋ねると、「(ヴェルディグランドで)シニア世代の世界大会を実現したい」との壮大な目標も語ってくださり、冷静な口調から胸に秘めるヴェルディへの熱い思いが伝わってきた。
筆者が体験したレジェンド企画は水曜日の夜に月1~2回のペースで開催。また、そのほかビギナー向けや女性限定など様々な個人参加型のサッカー企画がヴェルデイグラウンドで行われている。
東京ヴェルディ1969ホームページの「ニュース」欄上に詳細が告知されているので、興味のある方はぜひご確認願いたい。
【外部リンク】イベント情報/2015年@東京ヴェルディ公式サイト