本日バルセロナと対戦することになった中国の盟主、広州恒大(こうしゅう こうだい)。
大手メディアでは中国語を日本語読みすることが義務づけられているためそうなるが、現地読みならグァンチョウ・ハンダーという感じである。
英語なら不動産会社を中心とした巨大コングロマリットである恒大が英語名となり、グァンチョウ・エヴァーグランドとなる。
このクラブワールドカップでスポンサーを務める阿里巴巴集団(アリババグループ)にも株式が所有されているため、まさに出場するべくして出場したとも。
豊かな資金力で数多くのサポーターを集める広州恒大であるが、もちろん選手にも監督にも大きな投資が行われている。
外国人選手だけではなく、もちろん地元中国の選手も代表経験を持つ人物ばかり。その中から5名をピックアップして特集してみよう!
チェン・チー
(Zheng Zhi / てい・ち / 鄭智)
2013年、広州恒大が初めてAFCチャンピオンズリーグを制覇した際、中国人選手として2001年のファン・ジーイに続き2人目となるアジア年間最優秀選手賞を獲得した。
その際の年齢は既に33歳となっていたが、それから2年経った現在でも衰えは全く見られない。広州恒大に欠かせない絶対的なキャプテンだ。
2007年にはイングランドのチャールトン・アスレティックへと移籍。2009-10シーズンには中村俊輔が所属したことでも知られるセルティックでプレーした経験もある。
ただ、彼の全盛期は2010年に広州恒大へと加入してからだった。かつてセンターバックだった男は、後に攻撃的なセンターハーフとしてプレーし、時にストライカーとしても使われ、最後に守備的なボランチとして開花した。
豊かな運動量と確かな守備力を持ちながらも、一撃必殺のロングパスとゲームコントロールのセンスを備え、時に前線に顔を出せば鋭いミドルシュートを飛ばす。
もしかしたらマルチェロ・リッピのメソッドを最も受け継いでいるのは彼なのかもしれない。35歳の大ベテランは、今日も盟主の旗を振り続けている。