昨夏、アーセナルにとって唯一の補強選手となったGKペトル・チェフ。

ここまでさすがの存在感を見せており、アーセナルのゴールマウスに圧倒的な安心感をもたらした。

メスト・エジルのアシスト能力やオリヴィエ・ジルーの得点力に注目が集まりがちだが、アーセナルが現在プレミアリーグの首位に立っているのはチェフの貢献があってのことである。

そんなチェフだが、自身のトレーニング方法について英国『Evening Standard』に語っている。

記事の中で紹介された、チェフのコメントを掲載する。

ペトル・チェフ(アーセナル)

「様々な状況において、ボールをキャッチする方法はとてもたくさんある。

したがって地面でより速く、より俊敏になれる最高のやり方を見つけようとしなければならない」

チェフによれば、ただボールをキャッチするだけではダメで、最適なキャッチング方法を追求する必要があるとのことだ。

また、同じ記事の中でこのようにも話している。

「もしあなたが20年間プロでやっているGKで、誰かがあなたに向かってシュートを打ち続けたとする。

そして15ヤード(およそ13.7m)の距離からのシュートをただキャッチするだけでは、あなたは進歩しない。その距離からのシュートをキャッチする以上のところには行けないんだ。

だから、あなたはその練習をより複雑にする方法を見つけなければならない。そうすることであなたの脳は切り替わり、進歩する」

このように、チェフは普段のトレーニングにおいて独自の理論を持っており、より高みを目指していることが分かる。

そんなチェフに大きな影響を与えたコーチがいる。

その人物こそチェフを一流に育て上げた敏腕GKコーチ、クリストフ・ロリションである。

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