現役最年長スポーツライター、賀川浩氏が、対談集「このくにのサッカー」の支援をクラウドファンディングで募集している。
賀川氏は1924年12月29日の91歳。2015年1月、クリスティアーノ・ロナウドが自身2度目のバロンドールを受賞したFIFAバロンドール授賞式において、FIFA会長賞を受賞したことは記憶に新しい。1952年に産経新聞のスポーツ記者となり、60年以上に渡って日本を含む世界のサッカー、そしてサッカーの世界を伝えてきた。
筆者も何度か直接お話ししたことがあるが、プレーヤーとしての経験をもとにしたプレーの詳細な分析・評価は、今なお他の追随を許さない。
その賀川氏が現在、サッカーのいまを知り、未来を眺める対談集「このくにのサッカー」の作成に取りかかっている。主な対談者予定はこちら。
・岡野俊一郎
・釜本邦茂
・セルジオ越後
・岡田武史
・加茂建
・石井幹子
・佐々木則夫
・澤穂希
選手、監督、経営者など、日本サッカーを創り上げてきた方がずらり・・・。2016年内に15人との対談を予定しているとのことだ。
ただ、取材などの活動費、ウェブサイト掲載費用「350万円」が不足しており、今回、クラウドファンディングを活用して支援を募っている(※出版にかかわる費用は出版社の苦楽堂が負担)。
以下は公式サイトに掲載されている賀川氏のメッセージ。
このくにのサッカーを語りあい、つたえていきたい
賀川浩
1873年、英国海軍のダグラス少佐によってフットボールが日本に伝わって以来、140余年を経て、日本サッカーはアジアのサッカー強国となり、FIFA加盟209か国の中でも国内試合の運営や、ワールドカップをはじめとする国際大会の成功などで高い評価を受けています。
そうした今日の日本サッカーを築くために力を盡してきた先人たちについて、私は月刊グランで「このくにとサッカー」という連載で2000年6月号から書き続けていますが、新しく「このくにのサッカー」という日本と世界のサッカーの現在と未来を語る対談を企画しました。プレーヤー、監督、サッカークラブの経営者あるいはJFA(日本サッカー協会)の運営にかかわる人たち、メディア関係者、サッカー関連の企業の皆さんなどのさまざまな体験や見識を聞かせていただき、話し合いたい。サッカーの楽しさ、時には苦しさも語りつつ、いまを知り、未来を眺めたいと考えています。
日本と世界が生んだすばらしいサッカー人との対談企画を成功させるために、多くの皆さんのご協力をいただきたいと心から願っています。
資金調達は12月25日に始まり、2月4日時点で目標金額の61%を達成。2月23日までの残り19日間でプロジェクト成立を目指す。
なお、支援者には金額によって、出版記念ゲームシャツなど様々なリターンが用意されている。諸々の詳細についてはプロジェクトの公式ページでご確認いただきたい。