4. 極上のアンセム

CLを語る上で欠かせないのが、やはりアンセムだろう。

大会の「賛歌」という位置付けであるこの音楽は、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したもの。歌詞はUEFAの公式言語である英語、ドイツ語、フランス語の三ヵ国語で構成されており、きわめて荘厳な曲調から時を越えて多くの人に愛されている。

キックオフ前には全てのスタジアムで40秒のショートバージョンが流されるが、ピッチに整列した選手たちはこの曲を静かに耳にする。モチベーションを高めているのだ。

サポーターにとっても試合前のアンセムは特別である。

大一番などでは巨大コレオを披露し、選手たちを後押しするのである。

最近では歌詞の最後の「champions」の部分をスタジアム全体で大合唱するという新しいムーブメントがイタリア方面で広がりつつある(詳細はこちら)。

いずれにしても、試合前の興奮を最大限にしてくれるような視覚的、あるいは聴覚的な演出がCLには用意されているのだ。

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