フェリペ・アンデルソンは契約が残りわずかとなった昨年の今頃もマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が囁かれていたが、ラツィオとの契約を更新。表向きではクラブへの忠誠を誓った形だが、世界的トップクラブであるマンチェスター・ユナイテッドの誘いを断るのはなかなか難しい。
ましてや地元の選手ではなく、ブラジルからの外国人選手であれば、環境や待遇の向上を求める傾向にあるからだ。ラツィオがセリエAの強豪といえど、資本力でマンチェスター・ユナイテッドに劣ることは言うまでもない。
今回のターレの発言の背景には契約があることへの強気の姿勢を感じるが、チームが毎年良好な成績を残せば循環が良くなりさらなる好選手の獲得に繋がる。将来的なフェリペ・アンデルソン売却を否定しているとは考えづらく、契約が残っている間に好成績を収めて好選手を獲得することを目標としているはずだ。
なお、このようなケースはラツィオに限ってのことではない。世界的ビッグクラブのブランド力は強く、彼らの関心を利用して選手をうまく引き止める策を施すクラブは多い。ターレはなかなかの策士であり、今後の彼の手腕に大きく期待したいところだ。