往年のサッカーファンにはお馴染みの名前、アジジ。
1998年ワールドカップの出場を賭けた最終予選、アジア第三代表を決めるためのプレーオフ直前の出来事だった。
イランの中心的なストライカーであったホダッダード・アジジが、試合前日に車いすに乗った姿で現れ、大きな話題になったのだ。
Iranian Footballer Khodadad Azizi playing for FC Koln. pic.twitter.com/28LmvYNEpr
— Captain Simon Pirooz (@SimonTheCaptain) 2016年3月10日
その後彼の出場は絶望的ではないかと言われたものの、試合にはスターティングメンバーで出場。しかもゴールを決める活躍も見せ、日本を苦しめたのだ。
最終的に当時のバドゥ監督は「内紛を表面化させないためにやった」と明かしたが、日本のメディアはその情報戦に踊らされることになったのである。
そのため、「アジジ」という名前は日本代表ファンにはお馴染みであり、そしてなかなか苦い思い出のある名前なのだ・・・
そして、本日戦うアフガニスタン代表で注意すべき相手も、「アジジ」!
それはアフガニスタンのゴールマウスに立つ守護神、それがウヴァイス・アジジだ。
まだ24歳という若さの彼は、アフガニスタン国内生まれであるがデンマークで育ったという経験を持ち、今年は3部リーグのBKアヴァルカでプレーしている。
昨年の日本代表戦で代表デビューを果たし、その試合で6失点してしまった。その後のシリア戦でも5失点を喫することに。
しかし、その後の6試合ではまだ3失点しかしていないのだ。南アジアサッカー選手権では好セーブを見せてチームを準優勝に導いており、高いパフォーマンスを続けている。
アフガニスタンは今日もきっと守ってくるだろう。その最後の壁がこのアジジだ。シュートに対して強さを見せる彼の牙城を崩せるかどうかが大きなカギだ!
日本代表対アフガニスタン代表はこの後19:30からキックオフ。TBS系列、NHK-BS1にて全国生中継予定である。