カンボジア戦の後、シリアは・・・
率直に言って、フルメンバーではないのである。
カンボジア戦での勝利のあと、シリア代表チームは数人の主力選手をチームから離脱させた。表向きにはそのうち4人は「規則違反」であると発表されているのだが・・・
ادارة المنتخب السوري والذي يستعد للمباراة المصيرية مع اليابان يوم الثلاثاء تقوم باستبعاد الكابتن Sanharib malki وفهد الي...
سورية فوق الجميعさんの投稿 2016年3月25日
そこには前線の要の一人であるサンハリブ・マルキ、ウダイ・アル・ジャーファルが含まれているのである。この二人はほぼ絶対的なレギュラーだった選手だ。
アル・ジャーファルはカンボジア戦で早期交代していたので怪我なのかもしれないが・・・。それにしても、カンボジア戦で活躍したファハド・ユースフもいないというのは寂しい。
シリア代表の強みは圧倒的な攻撃力であり、その4名の中の半分がいなくなったわけであるから、50%。そこに筆者が好きなアブドゥルラザーク・アル・フサインが出てくるかもしれないという点で15%プラスである。
これだけメンバーが落ちたシリアを相手に、ホームで戦うのだ。日本代表は確実に勝ち点3を獲得したい試合であり、それが出来なければやや屈辱的に感じるだろう。もちろん、シリアが新たに起用するであろう選手が爆発する可能性がないとはいえないが。
なお、シリアが抱えていた最終ラインの弱さという点では、若干以前からカスタマイズが加えられている。
カンボジア戦では右サイドにアハマド・カラーシ(ボスニア・ヘルツェゴビナでプレーしている貴重な欧州組)を使っており、センターバックには代表初スタメンのサード・アハマドを起用していた(ちなみにこの試合のスタメンはFIFA.comのデータが間違っている)。
当然相手が弱いこともあっての選択だったのかもしれないが、サード・アハマドはなかなかのプレーを見せていたので、今回も使われるかもしれない。
後方からのビルドアップという点では、以前よりも確実性は増している印象だ。特にウサマ・ウマリがボランチに起用された場合、中盤の全体的なテクニックが向上する。
ただ、スペースへの守りに対して不安があるのはこれまでと同じだ。最初から引きこもってこられると厳しいかもしれないが、攻めてきてくれれば日本には大きなチャンスがあると思われる。