飛び級

アントニオは14歳の時、既にU-18のカテゴリでプレーすることになった。しかし、そこでも彼は輝いていた。初めてのコーチであるペドロ・ペルラサはこう語っている。

「彼は年齢差があったにもかかわらず、グループの中でリーダーシップを発揮していたよ」

スパイク

アントニオ・バレンシア

「僕がエル・ナシオナルに入ったとき、彼らが白いアディダスのスパイクをいくつかくれたことを覚えているよ。なんて素晴らしいんだろうと思ったね!

何もなかったから。ゴム底の運動靴しかなかったし、それはもう壊れていたしね。まあ、いずれにしろ、それでプレーするわけだけど」

兄弟

今のエクアドル代表にはエンネル・バレンシア(ウェストハム)がいるが、彼とは血のつながりはない。本当の兄弟は、アントニオの初めてのクラブであるエル・ナシオナルにいた。

兄のフレディは、アントニオがU-20からトップに昇格したとき、既にそこにいたのだ。

「我々は一緒にトレーニングセンターに行ったんだ。とっても幸せだったよ」

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