『Daily Mail』は「評論家のギャリー・リネカーは、ジェイミー・ヴァーディの事件を擁護するような発言で批判を受けた」と報じた。

今季開幕前に発生したヴァーディの事件は大きな話題になった。カジノで彼がアジア系の人物に対し『ジャップ! ジャップ! 出て行け』と叫んでいる場面の映像がリークされたのだ。

レスターでは、その2ヶ月前に3名の選手がタイの女性と性的行為をした上に差別的な発言をしていたことから解雇されていたという事件もあった。

しかし、ヴァーディについてはその後謝罪を行い、同僚になっていた岡崎慎司もそれを許したために大きな処分には結びつかなかった。

この件について『Guardian』のインタビュー内でリネカーは以下のように語り、サッカー選手は基本的に人種差別主義者ではないと主張した。

ギャリー・リネカー

「人は間違いを犯すものだ。愚かなことを言うときもある。彼はそれをし、そして謝罪した。

人種差別的な問題かどうかといえば、それは人々がどう言うかという点に依存している。

しかし、私が知っている限りで言えば、サッカー選手というものはおしなべて人種差別的ではないものだ。

私が聞いている限りでは、サッカーのピッチに立っている選手たちは、明らかにそのようなものを持たない。

人種差別的な、あるいは攻撃的なコメントは、その瞬間に精神が加熱したことによってなされるものだ。

基本的に、サッカー選手はドレッシングルームで周りを見てこう考えることはない。『彼は黒人だ、彼は日本人だ』とね。彼らはそう考えない。『良い選手か、彼は助けになるか、悪い選手なのか』ということだけだ。

私は誰の行動も擁護しようとはしていない。しかし、サッカーは感情的で情熱的なスポーツであるからして、ただ独立した事件なのだ」

ただ、この発言を聞いたファンはリネカーのツイッターに批判的なコメントを送った。ヴァーディの事件はカジノで起こったものであり、人種差別的な問題は実際にピッチで起こっているという主張だ。

それを受けてリネカーは自身の発言に対して以下のように語り、自分のインタビューがバランスを欠いたものであったことを認めている。

ギャリー・リネカー

「認める。これは自分を見せようとして行き当たりばったりで奇怪なインタビューだった。バランスを欠いていた」

【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」