リオ五輪に出場するU-23日本代表にとって、本番前の貴重な実践の機会となるのがトゥーロン国際だ。

4日には組み合わせ抽選会が行われ、もうじき大会に向けたメンバーも発表になることだろう。

「五輪前に開催される大会」という認識もあるが、実は毎年行われているのをご存知だろうか?

今回は日本代表も参加するこのトゥーロンについて、ひいては今年度の大会について知っておくべきことをまとめてみよう。

トゥーロン国際って?

トゥーロン国際大会は、南フランスの数都市で開催されるU-23世代による国際トーナメントだ。

1974年以降は毎年開かれており、今年は44回目の大会となる。

正式名称は"Festival international Espoirs de Toulon et du Var"といい、大会名に"Festival"とつく一風変わったコンペティションだ。予選などはなく、出場チームは招待で選ばれる。

そんなトゥーロン国際には若手選手が出場するということで、これまで数々のスター選手を輩出してきた。

毎年開催されているため出場選手を挙げれば枚挙に暇がないが、過去の最優秀選手にはハメス・ロドリゲスやセバスティアン・ジョヴィンコ、ハビエル・マスケラーノ、ティエリ・アンリなどが輝いている。そのため、スカウティングに訪れるクラブ関係者も少なくないと言われている。

なお、日本は過去に10度出場している(2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2007年、2008年、2010年、2012年)。

最高成績は2002年大会で、この時は松井大輔や阿部勇樹などが出場し4位となり、中山悟志が得点王に輝いている。

余談だが、1973年大会まではクラブチームが参加していた。

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