同社の渡辺和俊専務取締役がオーナーとなり、損失をカバーした上、後に大黒将志、梅崎司、伊藤翔を獲得。さらにキャプテン翼の作者でもある高橋陽一氏がマスコットを作成するなどして大きな話題を集めた。
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— Signed Footy Items (@signedbyfooty) 2015年3月27日
2007-08シーズン、メフメド・バズダレヴィッチ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督)に率いられたチームは2部で3位となり、なんと45年ぶりのトップリーグ昇格を成し遂げたのだった。
当然リーグ・アンでは苦戦が予想されていたのだが、若きソフィアヌ・フェグリやエースのナシーム・アクルール、後に名ボランチに成長するアレクシス・ロマオなどの活躍もあって、2008-09シーズンは13位という好成績を残したのである。
ところが、凋落はここから始まった。2009年夏にサンテティエンヌから松井大輔を獲得するなどしてリーグ・アンの2年目に望んだが、なんと開幕から11連敗。結局このシーズンは5勝8分け25敗という成績で降格し、多くの主力選手がチームを去った。
さらに、2010-11シーズンにはクラブに致命的な打撃になる事件が起こる。経営状況が悪化した株式会社インデックスからの投資が滞ったのだ。
2011年1月には380万ユーロ(現在のレートでおよそ4.7億円)の赤字と120万ユーロ(現在のレートでおよそ1.5億円)の負債が明らかになり、グルノーブルはクラブ時代の存続すら危ぶまれることになった。
そしてシーズン終了後、クラブは経営危機を乗り越えられず破産。プロ部門は解散することになり、5部への降格が言い渡されている。
ご存じの通り、インデックスの方も2013年に日本で246億200万円の負債を抱えて破産した。