エリック・カントナ
(現代のサッカーは?)
「サッカーは人気のあるスポーツだ。したがって、労働者階級の人々がスタジアムを訪れることができるのは重要だ。
選手――若い選手は、95%が労働者階級出身だ。世界のどこでもね。彼らはスタジアムに行く必要があるし、試合を生で見なければいけない。テレビだけではなくてね。
テレビは素晴らしいよ。パブでは、多くの人々とともに見られる。しかし、同一視はできないんだ。スタジアムで見るのは、テレビとは違う。
サッカー協会は、一定の条件をつけて権利を販売する必要があるよ。労働者階級の人々を、ひいてはプロになろうとする子供たちを排除することはとても危険だ」
(外国人のクラブオーナーが増えているね?)
今日では、ほとんどが外国人のオーナーになったね。世界中からやってきている。それは、クラブを指揮する方法に依存しているものだ。
もしアメリカのビジネスマンを持っていなければ、英国のビジネスマンに頼ることになるだろう。もし英国のビジネスマンがいなければ、中国かマレーシアだ。
同じことだ。全部ビジネスだ。違うのは、イングランドのビジネスマンならおそらくクラブの魂やコミュニティについて知っているということだけだ」
(若い選手について?)
「私が若い時にも、『サッカー選手は高い金を貰いすぎだ』と言われていたよ。
しかし、その時とは違うこともある。私は、父から金のためにプレーしなければならないなんて聞いたことはないし、そのように考えさせられたこともない。
これは情熱のためだけ、夢のためだけだった。
何が変わったのか?おそらくメディアだ。それはリアリティTVの世代なんだ。それは全部クソだね。車、セレブリティ、それらの種のものは、本当は一切必要ないものだ。私の時とは変わったね。
それはとても興味深いことだ。今では、選手の両親は有名になり、子どもたちはお金を稼ぎたい」
(EURO2016ではイングランドを応援すると言っていたね?)
「私はフランスのことは全く気にしていない。サッカーという点では、私はイギリス人だ。英国の青い血が流れているのだ」
カントナがユナイテッドの監督に?「頼まれればやる」
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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