いよいよ、明日に迫った2015-16シーズンのチャンピオンズリーグ決勝。今回注目されているのはリーガで18失点と堅守を誇ったアトレティコ・マドリーと、110得点をあげたクリスティアーノ・ロナウドら豪華な攻撃陣を持つレアル・マドリーが打ち崩せるのかという点だ。

アトレティコ・マドリーのフォーメーションは、4-4-2ないしは4-1-4-1を使用する。一般的に伝えられている特徴は以下の3つがある。

  • DFラインは低すぎない。奪ったボールを速攻でFWまで早く送り最短距離でゴールを奪いに行く。そのためにロングボールが多い。
  • FW陣も守備に参加する。とはいえ、前からひたすら追うというよりは、やや低い位置に下がりMF陣と挟み込むような形をとる。
  • サイドバック、サイドハーフの守り方に特徴あり。サイドハーフがサイドバック的な守備をこなし、守備で3人程度の数的優位を作ることが多い。半面、センターハーフはバランスをとる役割を担う。

上記は、バイエルン・ミュンヘン戦でトーマス・ミュラーを3人で囲んでいるシーンだ。このようなシーンは、アトレティコ・マドリーの守備において基本となっている。

この写真は、2012年12月のバルセロナ戦、アンドレス・イニエスタをガビらが囲んでいる。シメオネ就任以降見られる全く一貫した光景だ。

では、実際にデータではどうなっているのだろうか。お馴染みの『OPTA』を使い、具体的に見ていこう。

【次ページ】意外に大したことがない?アトレティコのスタッツ