パス全体のスタッツを見ていこう。シメオネのチームは、全体として「パス成功率は低いが、効果的な攻撃が行わている」という言われ方をされているが…。

パス成功率/敵陣パス成功率

アトレティコ・マドリー 77.9%/72.5%(リーガ)79.5%/74.7%(CL)
レアル・マドリー 86.7%/82.8%(リーガ) 88.5%/84.8%(CL)
バルセロナ 86.8%/83.8%
ビジャレアル 76.2%/68.5%
ビルバオ 74.4%/66.5%
セルタ 79.5%/71.7%
ソシエダ 77%/71%

バルセロナ、レアル・マドリーには及ばないものの他の上位チームよりはパスのクオリティがあるようだ。相手の守備陣に引かれたとしても、決して繋げない、ゲームを作れないチームではない。キーパスの値も高いようだ。

キーパス

アトレティコ・マドリー 371(リーガ)138(CL)
レアル・マドリー 563(リーガ) 191(CL)
バルセロナ 441
ビジャレアル 256
ビルバオ 331
セルタ 324
セビージャ 347
マラガ 343
ソシエダ 340

進化したチョリズモ

統括をすると、どちらかと言えば、カウンター一辺倒だった2シーズン前に比べてより幅が広がった印象だ。

リーガではラージョ・バジェカーノのパコ・ヘメスやセルタのエドゥアルド・ベリッソのように、シメオネに近い戦術をとるチームが現れている。彼らのスタッツは、アトレティコ・マドリーの過去にとても近い。

その間に、お手本であるシメオネの“チョリズモ”はアレンジが加えられ進化を遂げている。

最後は、ディエゴ・シメオネの過去の発言から振り返ろう。

「かつては、ジエゴ・コスタやホセ・エルネスト・ソサのような28-29歳の選手たちがいました。

今は若い選手がたくさんいます。例えば、サウールは、彼が何をできるかを示しており、それは私たちの誇りです。

(若くても)以前よりも我々はたくさんの経験を持っています。

チームは4年半の間にハードワークをし、チームとして改善してきました」

「今ではアトレティコ・マドリーがレアル・マドリーを倒すことは自然なことです」

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