次に少しだけカウンター攻撃にも触れておこう。
ディエゴ・シメオネ監督は「ポゼッションには興味がない」「我々がバルセロナになることは絶対にない」といった発言で知られるが、その言葉通りポゼッション率は48%と低い。これは、リーガ・エスパニョーラを一桁順位で終えたチームの中ではビジャレアルの46%に次いで低い値だ。
ポゼッション率
アトレティコ・マドリー 48%(リーガ)48%(CL)
レアル・マドリー 57%(リーガ) 56%(CL)
バルセロナ 67%
ビジャレアル 46%
ビルバオ 49%
セルタ 57%
マラガ 48%
ソシエダ 52%
下記の動画からわかる通り、アトレティコ・マドリーは刈り取ったボールをとにかく早く前へ運ぶことが至上命題になっている。
Throwback: importance of stucture in attacking, right halfspace only protected by Busquets, results a counter. pic.twitter.com/caZPRriTrg
— István Beregi (@szteveo) 2016年5月7日
その証拠に、2シーズン前はロングボールの値が際立っていたが今シーズンはどうだろうか。13%という数字はレアル・マドリーやバルセロナよりは高いもののそれ以外のチームよりはむしろ少ない方となっている。これは、ジエゴ・コスタからフェルナンド・トーレスらへ前線が入れ替わったことも影響があるだろうか。
ロングボール率
アトレティコ・マドリー 13%(リーガ)12%(CL)
レアル・マドリー 10.1%(リーガ) 8.4%(CL)
バルセロナ 9.1%
ビジャレアル 14.4%
ビルバオ 17.4%
セルタ 13.9%
セビージャ 15.1%
マラガ 17%
ソシエダ 15.7%