優勝は、今最も熱い男
そんな中、激戦を制し見事優勝したのは、「Ko-suke」。2015年にアジアチャンピオンに輝いた、現在最も勢いのあるプレーヤーだ。
--優勝おめでとうございます。いま、率直にどんな気持ちでしょうか?
ありがとうございます。日本って本当にレベルが高くて、いろんなプレーヤーがいろんなスタイルで競っていて、しかもうまいっていう、アジア圏でも随一のレベルの高さなんです。そんな中で勝ち抜いて優勝できたことが、本当に嬉しいです。
--世界大会に向けて抱負をお願いします。
世界大会に準備するにあたって、自分の足りない部分が今大会で浮き彫りになりました。今のままではまだ勝てないと思うので、そういうところを修正していきたいです。確実に世界を獲れる実力を身につけて、世界大会に臨みたいと思います。
アンダーグラウンドからオーバーグラウンドへ
実際に大会に足を運んで驚いたのは、何も彼らのパフォーマンスだけじゃない。間に挟まれる中休みではワークショップが開かれ、実際にトライしてみたくなった子、ボールを蹴ってみたくなった子、恥ずかしそうに親の後ろに隠れている子を誘って、ていねいに教える。次に試合を控えたプレーヤーだっている。
でも、プロのプレーヤーに、欧州、各国のチャンピオンに、試合を見てドキドキさせてくれたひとたちに、ボールを扱うことの楽しさを教えてもらった子供達は、何を思うだろう?自分もやってみたい。教えてくれたお兄ちゃんを応援したい。絶対にそうなると思う。
大会を通して、主催する横田はもちろん、実際にプレーしたプレーヤー、審査員として招待された各国のチャンピオン、フリースタイルフットボールというシーン全体から、「もっと拡げていきたい」という熱を感じた。
そして、こんなにもアツいフットボールの世界がまだあったのか。この数日を通して思ったことだ。まだまだアンダーグラウンドなシーンなのかもしれない。しかし、だからこそ感じる、シーン全体の躍動感や力強さがある。力を持ったフリースタイラーが次々と出てくるのもそれを如実に表しているんじゃないだろうか。そして、何かがカウンター的にメインストリームへと押し上げられるときは、得てしてこういったうねりがあるものだ。