1. 「大事なこと」を最初に書く

こちらが15日付けの表紙だ。

一面を飾ったのはキングスレイ・コマンとアントニ・マルシャル。ルーマニアとの開幕戦でパフォーマンスが揮わなかったことから、この日のアルバニア戦でデシャンは若手2人を起用するのではないか、ということを伝えている。

と、まぁここまでであれば一般的な見出しなのだが、小見出しに大切なことが書いてあった。

「EURO2016」、「フランス対アルバニア」という情報の真下に大きく書かれていたのは、この試合のキックオフ時間と中継するテレビ局だ(中継したのは『TF1』と『beIN Sports』)。

その試合がどのチャンネルで放送されるのかという情報は、日本ではやや軽んじられがちである。日本の新聞はテレビ局との関係が深く、他の系列の情報を書くことができないなどの日本ならではの事情があるのかもしれない。

しかし、そんなことは読者にとっては関係ない。

読者はその試合の情報を得るために新聞を購入しており、こうした試合の中継情報はキックオフ時間同様大事なことである。そのことをまず伝える姿勢に、ヨーロッパのサッカー文化を感じた。

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