鳥取県で開催されていた、U-16インターナショナルドリームカップ2016。
U-16世代による国際大会であり、U-17ワールドカップ2017への出場を目指すU-16日本代表にとしては貴重な実践の場という位置付けであった。
ハンガリーとメキシコ相手に4-1、6-0と大勝した日本であったが、マリに1-2と敗れたことで2位で大会を終了。U-17ワールドカップの予選を兼ねたAFC U-16選手権は、今年の9月からインドで開催される。
バルセロナユースにも所属した久保建英がさすがのプレーを見せたこの大会。他にも4得点をあげた棚橋尭士(横浜F・マリノスユース)など攻撃的な選手の活躍が注目を集めたが、守備で存在感を発揮したのが、セレッソ大阪U-18に所属する喜田陽だ。
セレッソ大阪サッカースクール泉大津校出身の喜田は、2000年7月4日生まれの15歳。
この世代のキープレーヤーで、ボール奪取能力に定評のあるMFだ。名前は「陽」と書いて「ひなた」と読む。
そんな喜田は第3戦のメキシコ戦でDFとしてプレーしたのだが、可能性を感じさせるプレーでピンチを救った。
2-0とリードして迎えた前半、日本はゴール前でボールを奪われメキシコにカウンターを許してしまう。
ロングボールから相手選手が抜け出しGKと一対一になるかに思われたのだが、中へと絞った喜田は上手い具合に相手に体をぶつけ、相手から自由を奪うことでこのピンチを脱してみせた。