『Africanfootball』や『Ghanasoccernet』は「ウェストハム・ユナイテッドのガーナ代表FWアンドレ・アユーは、仲間の選手に航空券を提供した」と報じた。

先日から大きな話題になっているガーナ代表の問題。

今回のインターナショナルマッチデーウィークではルワンダ戦とロシア戦を控えているが、それが消化試合と親善試合であることから、政府側が「国外組を呼ぶな」とメンバーの変更を通告したというのだ。

当然それに対し、今後のことも考えてメンバーを選んだアヴラム・グラント監督は拒否。政府は海外組の選手に航空券を発行しないという強行的な手段に訴えていた。

これはガーナ政府の資金難、そしてスポーツ大臣のニー・ランテ・ヴァンダープイェ氏とサッカー協会会長のクウェシ・ニャンタキー氏との折り合いが悪いことからくるものだと言われている。

しかし、これに対して立ち上がったのは、今回の代表チーム合流を怪我のためにスキップしていたアンドレ・アユーだった。

彼はこれを聞くと、自腹でチームに合流することができなかった選手たちに対して航空券を購入する資金を提供したというのだ。

今回のメンバーは23人中21人が国外組で、そのうちの大半は自腹でチケットを購入することができたという。追加情報によると、ババ・ラーマンとワカソ・ムバラクは自ら調達したとのことだ。

しかしその資金を持っていなかった選手がおり、アユーは彼らの分の移動費を提供したようだ。また、招集されているアサモア・ギャンも自腹で代表チームの食費を負担するとのこと。

なお、スポーツ省は例によって「メンバー変更を通告したことはない」と否定している(当然、これが正しければFIFAから罰則が来るので認める訳にはいかないはず)が、この試合に航空券の資金を提供しなかったことは認めており、大臣が「地元のチームを基盤にするべき」という意思を持っていることは明らかにしている。

また、航空券に関してはガーナサッカー協会側が支払うべきであるという姿勢を明確にしているとのこと。

ちなみに、選手が足りずに予選の最後の試合を行えなかった場合、すでに突破を決めていたとしても失格となり、さらにその次回の大会にも参加できない。

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