本日19時35分、ついに日本代表のアジア最終予選が始まる。もはや我々にとっては出るのが当たり前になってしまったワールドカップであるが、その道程は本来厳しいものだ。

そして近年はアジアの国々もレベルを上げており、日本にこれまで以上に簡単に勝つことはできなくなっているのが現状である。

何が強くなっているのか。それはやはり守備面である。その点ではタイやベトナムなど東南アジアは遅れており、進化を見せているのは中東諸国だ。

特にUAEは顕著だ。かつてはクラブチームも全く守れず、ACLではサウジアラビアのクラブにスクエアのロングボールを入れられるだけで崩れていた国だ。しかし、現在では大分向上を見せ、ガルフ地域でも最高レベルに近づいている。もちろん、そのレベルアップにはゴールキーパーの成長というのもある。

かつては「中東のGK」といえば強豪でもファーポストへのクロスを入れておけば被ってくれるような(サウジの選手は未だにその傾向があるが…)選手が多かったが、カタールでもUAEでもイランでも、はたまたヨルダンやシリアでも全体的なレベルが上がっている。

もちろん今日の相手であるUAEは、日本のホームで守りを重視してくるはず。その中で重要になるのがゴールキーパーだ。

この機会に、今群雄割拠のUAEゴールキーパー事情をご紹介しよう。まあ、最強と言ってしまうとあのアル・ハブシがいるのでアレなのだが――選手層では明らかにUAEが最高である!

しかし、今回はあの危険なゴールキーパーが怪我で不在。そのために楽観論のようなものも出ているようだが、そうでもないのだ。

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