「オーバーエイジ」の守護神
ロンドン五輪でレギュラーとして起用されたのが、アリ・ハシーフだ。彼は当時25歳で、オーバーエイジ枠として選出され、ゴールマウスを守った。
当時の五輪監督マフディ・アリに高い評価を受け、そしてロンドン大会終了後にフル代表にも定着。期待に応える活躍を見せ、キャプテンにも任命されていた選手だ。
マジード・ナースルほど闘争心や攻撃面の貢献はないものの、その反面シュートストップやクロスの対処に優れており、PKにも強い。安定性ではUAE最高といえる選手だ。
2010年アジア大会の準決勝では韓国を相手にスーパーセーブを連発し、延長戦での勝利に大きく貢献して話題となった。
単純にキーパーとしての能力を見た場合にはUAE最高クラスで、体格はライバルを上回る。ちなみに、2連続で空中カメラにキックを当てるという特技(?)を見せたこともある。
しかし、彼がオーバーエイジであるということは、長く黄金世代とともにやってきた選手もいるということである。