日本代表は6日、2018年ワールドカップ・アジア最終予選でタイ代表と対戦する。
UAEとの初戦を落とした日本にとって、この試合は文字通り“絶対に負けられない戦い”であるが、一方、悲願のワールドカップ初出場を目指すタイもサウジアラビアに敗れているだけに、灼熱のバンコクでは気温同様に熱い戦いが繰り広げられるだろう。
[Qoly] ハリルJ、タイに勝ちタイ!「アジアのバルサ」は今どうなのよ https://t.co/6ih1Fj6ex8
— Qoly.jp(コリー) (@Qoly_jp) 2016年9月6日
さて、敬虔な仏教国であるタイは歴史的に日本との親密な関係で知られているが、サッカーの面でもその所縁は深い。
現在タイ・プレミアリーグで首位に立つムアントン・ユナイテッドには元日本代表DF青山直晃が所属しているが、その他にも数多くの日本人選手が彼らのリーグでプレーしているのだ。
こちらがその一覧である。
タイ・プレミアリーグ
ムアントン・ユナイテッド
青山 直晃(元日本代表、横浜F・マリノス)
ラーチャブリーFC
村山 拓哉(ポーランドで活躍)
スコータイFC
片野 寛理(元栃木SCほか)
チェンライ・ユナイテッド
村上 一樹(元FC岐阜)
猿田 浩得(元愛媛FC)
BEC テロサーサナ
河村 崇大(元ジュビロ磐田ほか)
チャイナートFC
下地 奨(元サガン鳥栖)
櫛田 一斗(元佐川印刷SC)
ナコーン・ラーチャシーマー
長野 聡(元ギラヴァンツ北九州ほか)
アーミー・ユナイテッド
平野 甲斐(セレッソ大阪からの期限付き移籍)
ディビジョン1
タイホンダFC
秋本 倫孝(元ヴァンフォーレ甲府ほか)
樋口 大輝(元ガイナーレ鳥取)
馬場 悠企(元SAGAWA SHIGA FC)
ウボンUMT
山崎 健太(モンテネグロでプレー経験あり)
ポート FC
永里 源気(元ヴァンフォーレ甲府ほか、なでしこ永里優季の実兄)
アントーンFC
田中 輝和(元大宮アルディージャほか)
加藤 友介(アルゼンチンでプロサッカー選手に)
PTTラヨーン
大久保 剛志(元ベガルタ仙台ほか)
杉田 祐希也(元エルクレス)
バンコクFC
横野 純貴(元コンサドーレ札幌)
クラビFC
前田 遼平(元アルビレックス新潟シンガポールなど)
ランパーンFC
小澤 竜己(元ガイナーレ鳥取など)
ナコンパトムユナイテッド
小笠原 侑生(元愛媛FCほか)
ラヨーン FC
高橋 篤史(流通経済大学出身)
タイの国内リーグは、
タイ・プレミアリーグ(1部)
ディビジョン1(実質2部)
ディビジョン2(実質3部)
で構成されている。
確認できただけでタイ・プレミアリーグに10名、ディビジョン1にも14名の日本人が所属。今回は掲載しきれなかったが、ディビジョン2でも20名ほどが在籍しているのである。
また、プレミアリーグのシーサケットFCで和田昌裕氏(ヴィッセル神戸などを指揮)が、2部のチェンマイFCで神戸清雄氏(元ジェフ千葉テクニカルダイレクター)が指揮を執るなどコーチを含め指導者も少なくなく、1~3部までに約50人の日本人選手・指導者が働いているのだ。
かつて財前宣之氏の通訳を務めた同国のブンポン・ナッタポン(ナット)氏は、タイのなかには昔から「日本を見習おう」という意識が根付いていることを教えてくれた。
両国が親密な関係であることは喜ばしいことであるが、一方で彼らはそれだけ日本人選手の特徴を把握しているということでもある。日本にとってタイは過去それほど苦手にしておらず楽観論があるかもしれないが、油断してかかると大きな代償を払うことになるだろう。