先日行われたUAE代表との重要な試合を0-1で落としてしまったハリルジャパン。ホームでワールドカップ予選のスタートを切りながら、勝点を穫れずに90分を無駄にしてしまった。

本日迎える第2戦でも勝利をあげることが出来なければ、もはやロシアへ行ける可能性も高くはなくなってしまうだろう。ハリルジャパンにとっては早くも迎えた天皇山とも言える。

その相手となるのはタイ代表。2年前のスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)では、高い攻撃力を見せてライバルを圧倒し、そのパスワークから「ティキ・タカである」とも評価されたのだ。

近年、タイ・プレミアリーグの成長は著しい。選手への報酬も多くなっており、国内での人気も高まっている。以前はほとんど結果を残せなかったAFCチャンピオンズリーグでも、ブリーラムやムアントン・ユナイテッドが存在感を放つ。

日本からも多くの選手がそこでのプレーを求めて海を渡る一方、オズマールなどの外国人選手はタイから韓国へとステップアップするなど、国際的にもその立場は向上しているといえよう。

タイでは伝統的に国外へ積極的に進出する選手が乏しく、代表も基本的にはこのリーグに存在している戦力で構成されている。

このところは欧州生まれの逆輸入選手も増えては来たが、まだ片手で数えられるほどしかおらず、特に彼らも絶対的な存在とは言えない。やはり、タイ・プレミアリーグの力がここに反映されていると見るほうがいいだろう。

サウジアラビア戦は日本でも一部地域で放送されたので、彼らの力はなんとなく図ることが出来ただろう。彼らの「現在」はどうなのか?

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