監督は「タイのジーコ」
現在のタイ代表を率いているのは、同国の英雄的ストライカーであるキャティサック・セナムアン氏。『ジーコ』の愛称を持っている小さなFWで、イングランドのハダーズフィールド・タウンにも所属した経験がある人物だ。
彼がタイ代表の監督に就任したのは2013年夏だ。ドイツ人のウィルフリード・シェーファーに代わって、U-23を率いていた彼がフル代表を緊急的に指揮することになった。
そして、最初の試合があの中国とのフレンドリーマッチだ。なんといきなり5-1という大勝を収め、世界に衝撃を与えたのである。
平行して率いていたU-23ではSEAゲームス(東南アジア競技大会)で金メダル、2014年アジア大会で4位に入賞。
そして前述の通りスズキカップでは優勝を果たし、セナムアンは選手としても監督としても東南アジア王者の座に輝いた最初の人物となったのだ。