サッカー選手にとって、背番号「10」は特別なナンバーだ。
『背番号「10」の系譜』というこのシリーズでは、特定のクラブチームで10番を背負ったレジェンドたちを順番に紹介していく。
なお、リーグによって背番号固定制を採用したのがまちまちまであるため、1997年以降を対象とする。
今回はバイエルン編だ。
ローター・マテウス(MF)
【バイエルンでの背番号の変遷】
#10:1997 - 2000年
ドイツ代表歴代最多となる150試合に出場し、5大会連続のW杯出場。さらにはワールドカップだけで25試合出場という金字塔を打ち立てたドイツの“小皇帝”。守備的MFやリベロを本職としながらも、バイエルンでは1992年から2000年まで背番号「10」をつけ続けた。“カンプ・ノウの奇跡”と呼ばれるCL決勝でマンチェスター・ユナイテッドに敗れた際、切ない表情で首からメダルを外したのが印象的だ。