ヨハン・クライフ
「誰もが言っていた。我々はきっと負けるだろうと。しかし我々はハーフタイムで4-0で勝っていた。試合は濃霧で延期されるかもしれないような状況でね。
技術的な面では、イングランドの王者は相手にならなかったね。アムステルダムでは最終的に5-1になった。
私はよく覚えているよ。相手の監督だったビル・シャンクリーが『奇妙な結果だ。アンフィールドでは7-0で勝つ』と言っていたのを。
1週間後、私はアンフィールドのピッチ上で鳥肌を立てていた。それは相手に恐れを抱いていたのではない。その雰囲気にだ。
KOPスタンドはすごかった。そこには最高のサポーターがいて、誰もが歌っていた。アンフィールドは本当に印象的だった。
私はその90分を本当に楽しんだよ。そして、我々は見事な試合をした。2-2の引き分けになったとはいえ、試合は完全にコントロールした。
その夜のことだよ。イングランドのサッカーが私の心をがっちり掴んだのは。
私はこのようなものを見たことがなかった。試合への情熱、そしてファンがどれだけチームの勝利を願っているか。そして、私に『いつかイングランドでプレーしたい』と思わせた。
残念ながらその夢は叶わなかった。なぜなら、そのときには外国人に向けての門戸が開かれていなかったからだ。
今になっても私は思っている。あれは本当に悔しかったなと」
あのヨハン・クライフが、「リヴァプール愛」を感じていた!
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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