29日、ナイジェリアサッカー連盟は11月12日に行われるワールドカップ予選、アルジェリア戦に臨む23名を発表した。
しかし、この招集までには多くの問題が発生した。今回ゲルノト・ロール監督は新たに国外生まれの選手を数名メンバーに入れる予定だったのだ。
当初招集が予定されていたのはロシア生まれのDFブライアン・イドウ。
サンクトペテルブルクで生まれたナイジェリアとロシアのハーフである彼は、現在アムカル・ペルミでプレーしている。
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ロシアの代表経験は年代別に至るまで持っておらず、彼がルーツを持っているナイジェリアの招集を受けられる権利はあると考えられていた。
ところが、これに待ったをかけたのがロシアの国籍に関する法律の変更であったと『Owngoalnigeria』が伝えている。
2014年、二重国籍を持っている人物に対しての処遇をロシアが変更していたのだ。
新たに施行された法律では、二重国籍を持っている人物がロシア以外のパスポートを取得する際、地元の事務所に通知を行ってから60日の猶予が必要になったのである。
イドウがナイジェリアから招集の通知を受けたのが9月末。必要な60日が経過した際にはもう11月下旬になっているため、ワールドカップ予選の出場は不可能になるわけだ。
それを受けてゲルノト・ロール氏は彼をメンバーから外し、ムサ・ムハンメドを追加することに決めたという。
なお、もう一方でパスポートの問題が指摘されていたADOデンハーグのタイロン・エブエヒに関しては、今回の予選には間に合う算段がついたとのことで、無事にメンバー入りしている。