現在ソーシャルメディアにおいて#1LastSmile4Kasabianというハッシュタグを使ったキャンペーンが行われている。

このキャンペーンの目的は、カサビアン・ニュートン・スミスという8歳の少年に最後の笑顔を浮かべてもらおうというものだ。

彼はまだ2歳だった2010年に脳腫瘍(ユーイング肉腫)を患っていることが発覚し、手術と化学治療、さらに111回もの放射線治療を行ってきた。それでも転移が続き、6年間で5回の腫瘍を除去する手術を受けた。

しかし、『ITV』などに出演した彼の前向きな姿に人気が集まり、慈善活動にも積極的に参加した。サッカー選手を夢見ており、あこがれの選手はウェイン・ルーニー。自身がサザン・ウルヴズU-10というチームでプレーしていたことも。

ところが、彼は昨年手術が不可能と診断された2つの腫瘍を抱えることとなり、ついに先日容態が悪化し末期的な症状に苦しんでいる。12月に9歳の誕生日を迎える予定であったが、もはやそこまで生きられないと宣告された。

その状況を知ったブリンズワース・ホワイトヒルU-10の監督ベン・ハリス=ショウ氏は、カサビアンの両親と話し合いの末、GRF(グラスルーツ・フットボール)とともに#1LastSmile4Kasabianをスタートさせる。

これは指を天に向けるウェイン・ルーニーのゴールパフォーマンスを真似た写真を投稿し、小児がん患者支援の寄付を求めるとともに、ルーニー本人まで繋げてカサビアンに最後の笑顔を浮かべてほしいというものだった。

そして、多くの賛同者からツイートが行われる中、シェフィールド・ユナイテッドに所属しているFWビリー・シャープが投稿した写真には・・・

アダム・ララーナから送られてきたという写真には、イングランド代表に合流しているウェイン・ルーニー本人が!開始からわずか2日で、カサビアンが愛する選手本人へとたどり着いたのだった。

現在は自宅のベッドで寝たきりになっているというカサビアン。父親のサイモンは『BBC』に対して以下のように語っている。

サイモン・ニュートン・スミス

「私はただ願っている。ウェイン・ルーニーに届いたことを知られるだけ、息子が目覚めてくれることを」

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