FIFAランキングで4位につけるベルギー代表。

オランダとの国際親善試合を経て13日にはエストニアとのワールドカップ予選を控えていたのだが、アクシデントが発生した。最終ラインに怪我人が続出したのだ。

この大一番を前に、ベルギーではヴァンサン・コンパニやニコラス・ロンバールツ、ジェイソン・デナエルといったセンターバックが相次いで負傷。さらには前日に行われたトレーニングでクリスティアン・カバセレまでが離脱し、守備陣が“野戦病院”と化していたのだ。

「例外的な状況」と話したロベルト・マルティネス監督は、そこでクルブ・ブルッヘに所属するティミー・シモンスを緊急招集した。

シモンスは1976年生まれの39歳。

2002年ワールドカップにも出場したベルギーを代表する職人ボランチで、地味ながら堅実に仕事を全うする玄人好みのプレーヤーだ。

シモンスは2013年以来ベルギー代表に招集されていなかったが、「緊急事態」ということで急遽代表チームに加わった。

ベルギーサッカー協会がティモンスの招集を発表したのは、現地時間13日(日)午前11時55分。これはエストニア戦のキックオフから数えて約5時間前であり、きわめて異例の事態である。

シモンスはベンチスタートとなったものの、88分からアクセル・ヴィツェルとの交代で途中出場を果たしている。