その中で、出場機会を増やすために清武が必要だと感じていることは、「ドイツ人も似ていると思うが、日本人は言われたことをきっちり守ってやる。スペインはけっこうルーズな感じもあるが、戦術的な規律を守りつつ自分のプレーをしている。そういう部分もすごく必要なのかなとも思う」。
そして、「出ている選手と一緒のプレーをやっても結果で比べられるだけで意味がない。何かこう、何でもいいが、強くいったり、走る距離だったり、他の選手にはないものをやっていくしかないと思う」。加えて、「もっとボールタッチ数を増やせたらいいし、その中で結果が求められる」と決意を語った。
清武を獲得したモンチSD(スポーツディレクター)も「リーガの開幕戦は素晴らしいパフォーマンスだった。その後、少し調子を落としたが、代表の試合もあったので当然。私たちはキヨを信頼して、我慢する必要がある」と期待を寄せる。
今後、代表戦は3月までない。モンチSDも「移動距離が長く、時差もある。特に彼のポジションは競争が激しいが、これからの3、4ヵ月、彼がずっとチームと一緒にいて、続けて練習できることを願っている」。
しかし、これから国王杯も始まり、次のラウンドに勝ち進めば、1月からは週に2試合を戦う過密日程となる。「私たちは多くの試合を戦うので、キヨにもチャンスが来るだろう。その時のために、彼は精神的にしっかり準備をして、彼の高いクオリティで期待に応える必要がある」。
アジア最終予選で高いパフォーマンスを見せ、日本代表で躍動した清武。モンチSDが「すべての選手にチャンスがある。キヨにもある」と語ったように、これから訪れるであろうチャンスをしっかり活かし、セビージャでの更なる飛躍に期待したい。
ラモン・サンチェス・ピスフアン後半開始 #SevillaFC は選手交代で @Hiro_kiyotake が @SerEscudero89 に代わりイン。 #バモスミセビージャ pic.twitter.com/Z1e3E93Lqv
— Sevilla FC Japanese (@SevillaFC_JAP) 2016年11月26日
リーガで3位につけるセビージャは26日、元イタリア代表監督のチェーザレ・プランデッリを新監督に招聘しチームの立て直しを図るバレンシアとホームで対戦。清武は後半からセルヒオ・エスクデロと交代で出場し、2-1の勝利に貢献している。
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