『BBC』など各メディアは「詐欺の疑いで調査を受けていたドログバ財団には、犯罪行為の証拠は見つからなかった」と報じた。

かつてチェルシーでプレーしていたことで知られるコートジボワール代表FWディディエ・ドログバ。彼は慈善活動にも積極的であり、自身の名がついた「ドログバ財団」を設立している。

しかしながら、7月に『Daily Mail』は「ドログバ財団による活動は詐欺なのではないか?」と報じたのだ。

集められた寄付金のうち43万ポンド(およそ5960万円)が有名人を集めるパーティに費やされ、170万ポンド(およそ2.4億円)のうちコートジボワールに渡ったのはわずか1%の1万4000ポンド(およそ195万円)のみであるという内容だった。

他にも、5つの病院を建築するという計画を発表しておきながらも、それは1箇所しか設置されておらず、そこにはスタッフも医療機器もないと主張されていた。

この報道を受けて監査委員会が動き、ドログバ財団の財務記録を分析。その結果、汚職や横領などの犯罪的行為については証拠が確認されなかったとのこと。

また、資金についてはコートジボワールの政治情勢によって病院建設のプロジェクトが遅れているために蓄積されている状態にあるという。

しかしその一方で、寄付金の動きについて透明性がなく、寄付をしてくれた人々に「誤解を与えている」と指摘した。

なお、ドログバ側はこの調査結果を喜ぶとともに『Daily Mail』を名誉毀損で訴える方針を示しているようだ。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名