『Mirror』は「元チェルシーの選手ギャリー・ジョンソン氏は、スカウトから性的暴行を受けたことを訴えた際にクラブから口止め料の支払いを打診されたことを暴露した」と報じた。

ギャリー・ジョンソンは現在57歳。1970年に11歳でチェルシーに入団し、1978~81年にはトップチームでプレーしていた。現在はロンドンでタクシー運転手を営んでいる。

そして、13歳になった頃からチェルシーのチーフスカウトであったエディ・ヒース氏から性的暴行を受けていたという。16~17歳になるまで週2~3回暴行されており、他にも3人の被害者がいたとのこと。

そして、昨年これを訴えられたチェルシーは、表沙汰にしないようにギャリー・ジョンソンへ5万ポンド(およそ695万円)を支払い、機密扱いにするという契約書にサインさせようとしたという。

ギャリー・ジョンソン

「彼らは、臭いものに蓋をするためにお金を支払ったと思う。チェルシーのファンは世界中にたくさんいる。彼らは世界で最も大きく、リッチなクラブである。

全てのファンが真実を知るに値する。何が起こっていたかについて。私は、彼らが吐き気がするような要求をしてきたことを知っている。同じようなことがどれだけ行われてきたのだろうか。

彼らは沈黙を守らせるためになら金を払う。そのようなことを許すクラブが他にないことを願う。誰も正義からは逃れられるべきではない。

試合における利益のために、全ての物事に透明性が必要だ」

「最初に性的暴行を受けたのは1973年あたりだ。私は13~14歳で、父と喧嘩して、学校で悪い日を過ごして、エディーに相談した。

『エディーの家に行っても良い?』と聞いた。なぜなら、何度かそこには行ったことがあり、何もなかったからだ。

彼はいつも少年を家に呼んでいた。コーラ、ポテトチップス、チョコレートを私に出して、『これを見るともっといい感じになるよ』とポルノ映画を流した。

私は不思議に思ったが興奮してしまい、次の瞬間にはズボンが降ろされていた」

彼は2014年まで長くこの事件を表沙汰にしなかったものの、2014年に警察に相談。チェルシーに直接対話をしに行ったところ、口止め料として5万ポンドを支払うことを打診されたという。

もちろんジョンソン氏はこれを断固拒否し、今回公に事件を発表する決断をしたとのことだ。

なお、先日アンディ・ウッドワード元選手がアカデミーでの性的暴行を証言して以降、イングランドサッカー連盟や17地域の警察当局が連携し、これまで行われてきた事件の捜査を行っている。

専用のヘルプライン(電話相談)には860もの通話があり、これまで35名の被害者から相談を受け、10名の容疑者を特定したという。

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