国際プロサッカー選手組合(FIFPro)は、「アフリカ支部名誉会長ディディエ・ドログバ氏は、サッカー選手の労働環境調査について語った」と報じた。
先日FIFProが発表した大規模な調査が話題になった。それは54カ国、87のリーグでプレーする1万4000人の選手に対してアンケートを行い、その労働環境を調べるというものだ。
その結果についてはQolyでも取り上げたが、一部のスター選手以外は通常の労働者よりも厳しい環境でプレーしており、41%もの選手が給与未払いを経験しているという衝撃的なものだった。
アフリカ支部で名誉会長を務めているディディエ・ドログバ氏はこの調査について以下のように話し、選手の多くがひどい環境に置かれていると警笛を鳴らした。
ディディエ・ドログバ
「FIFProはこの調査をよくぞやってくれたものです。この種のものは初めてでしょう。世界中のサッカー選手に声を与えること。皆さんにはぜひこの結果を読んで欲しい。
これらが見せているものは、アフリカの多くの国でプレーしているプロサッカー選手は、間違いなくそれに値するだけの地位を得ていないということです。
アフリカにおいては、サッカーは他の仕事とは違うものです。多くの選手にとっては、それは唯一の収入源であり、彼らの時間の全てを占めているのです。
質問を受けた選手の半分が、この2年間で給与の支払いについて問題を抱えていたと答えています。これは受け入れがたいことです。
多くのアフリカ人の選手には休暇を取る資格もなく、医療面でのケアもないまま仕事を余儀なくされています。これは変えなければなりません。
アフリカのプロサッカー選手は、一般の労働者として扱われなければいけません。そうすれば、彼らは最高のパフォーマンスを出せます。アフリカ大陸全体がその利益を得られるはずです」