前日本代表GKコーチであるリカルド・ロペス氏が今月、アーセナルサッカースクール市川のテクニカル・ディレクター(TD)に就任した。

アーセナルSS市川はまだトップチームを持たない、育成型の地域クラブ。そこに、昨年まで日本代表GKコーチを務めていたリカルド・ロペス氏がTDとして就任したことは驚きだ。衝撃といっても過言ではない。

リカルド・ロペス氏は1971年12月30日生まれの45歳。現役時代はアトレティコ・マドリーでプロデビューし、1998年に移籍したバジャドリーでレギュラーを獲得。まだセサル・サンチェスの控えだった1999-00シーズンには、日本代表の城彰二ともチームメイトとして一緒にプレーしていた。

そのバジャドリーでの活躍が評価され、スペイン代表として2002年の日韓ワールドカップに出場。そして同年夏に移籍したのが、あのマンチェスター・ユナイテッドである。

結局イングランドの地ではほとんど出場機会を得ることはできなかったが、ユナイテッド時代にこのスペイン人GKの存在を知ったというサッカーファンは少なくないだろう。

キャリア的には、2005年に加入したオサスナでの活躍が印象的。6年間に渡ってレギュラーを務め、2006-07シーズンにはUEFAカップのベスト4進出に大きく貢献した。

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