『Daily Mail』は23日、「中国人投資家によるレディングの買収計画が崩壊の危機に晒されている」と報じた。
昨年からイングランドで一つの話題となっている人物が、中国人実業家のダイ・ヨンゲー氏とその姉ダイ・シューリー氏である。
香港に本拠地を置く人和商業控股有限公司の創業者である彼らは、中国2部の北京人和を所有していることでも知られる人物だ。
不動産で一財を築いた大富豪である彼らは、昨年夏にハル・シティを買収しようとしたものの、それに失敗。その後ターゲットをレディングへと移し、買収計画をスタートさせていた。
そして11月には2014年にクラブをタイ系コンソーシアムに売却した際に仲介を行ったパイロジ・ピンポンサント氏をディレクターに任命し、株式の売却へと動いていた。
ところが、彼らの入札をイングランド・フットボールリーグ機構側が認めない方向へと動いているとのこと。
ハル・シティとの交渉が破談に終わった際にも資金調達の方法、コンソーシアムの他のメンバーなどの面で疑問が投げかけられており、おそらく今回もその点が問題になったものと考えられる。
レディングは現在累積債務が7300万ポンド(およそ101.6億円)と非常に大きくなっており、昨季だけで1500万ポンド(およそ20.9億円)の赤字を計上しているなど、経営面で問題を抱えている。
しかしその中で今冬は元リヴァプールのポルトガル人DFティアゴ・イロリを375万ポンド(およそ5.2億円)で獲得しており、さらなる支出を行った。
もしこのまま買収計画が破談に終わってしまった場合、レディングは再びかなり厳しい経営を余儀なくされることが予想される。チームを率いているヤープ・スタム監督にとっても厳しい後半戦になりそうだ。